蠱毒と言う強力な呪いについて

今回は、一般の方でも耳にした事がある人が多い、【蠱毒】と言う呪術についてお話したいと思います。

最近では、映画やマンガの題材にも使われる事が多い、この蠱毒と言う呪術。
耳にしたことがある方も多いと思いますが、一般の認知が高い呪術の割に、この呪術は、実はとても強力な呪いをかける事の出来る呪術で、とても危険な呪術なのです。

基本的に蠱毒と言うのは、呪術を指す言葉と思われがちなのですが、実はこの蠱毒と言うのは、呪具を指す言葉で、古来は中国が発祥と言われているこの呪具は、生き物を使い、命を生贄として捧げて作り上げる呪具なので、呪具の中でも最上位に位置する強力な物なのです。

蠱毒とは、壺に毒蟲(蛇・ムカデ・クモ等、人間に害を成すものを指す)を目一杯入れて、その壺を地中に埋めて共食いなどをさせます。
それにより、毒蟲の持つ毒が高まり、壺の中では業も深まっていきます。
最後の1匹になるまで共食いをさせ、残った最後の1匹が所謂、蠱毒となり、蠱毒の完成です。

この様に毒蟲同士を争わせる事で、業が深まり強力な毒を持つ毒蟲が生まれる訳ですが、この毒蟲を使って行う呪術は、もちろん呪具の力がかなり強力なので、とても強い呪いが掛かります。

しかしながら呪いが強力と言う事は、それだけ自分に返ってくる呪いも強力になると言う事です。
人を呪わば穴2つ、と言う言葉がある様に、呪いをかけると少なからず自分の身にも呪いは返ってきます。
丑の刻参りの様な、対処法のある呪術であれば、自分に返ってくる呪いを完全に抑え込む事も可能ですが、蠱毒の様な強力な呪いの呪術ともなると、対抗できる力自体も多くは無く、防ぐことが難しくなります。

呪術も只々呪いの効果が強ければ良いと言うい物でも無く、強力であればあるほど、リスクも高くなってきますので、呪いに対してのリスクや、実行のしやすさ等も考えた上で、呪術を選ぶことをお勧めいたします。

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